2011年9月17日(土) 13:00開場 13:30開演
横浜市都筑区 都筑公会堂
<開催にあたってのごあいさつ>
2011年3月11日。
季節は春、夏をこえて秋の気配。あの日から、190日が過ぎました。
「まだ」なのか。「もう」なのか。言いようのない様々な思いがこみ上げます。
あの日を境に大きく変わりました。あまりに多くの人の生活が。そして日本全体が。
3月20日に予定していたアートフリーダム・ブラスバンドの第5回定期演奏会は、計画停電等の影響で中止・延期を決断せざるを得ませんでした。生活すらままならない方々のことを思えば、小さな出来事かもしれません。しかし、私たちが1年かけて積み上げてきたものが行き場を失ってしまう、その決断は身を削るほどにつらいものでした。
本当の危機の前では、音楽は無力だ。でも、いつか音楽が力を与えられるときが来る。
音楽の力。
この演奏会の開催を決めた時、そのことを強く思いました。ならば、同じ思いを抱いているプレイヤーの力を集め、より大きな力を結集したい。多くの英国式ブラスバンド団体やプレイヤーたちに声をかけ、全国から総勢約70人の演奏者が集まってくれました。そのほかにも様々な都合で参加はできなくとも、思いを共有してくれたプレイヤーからの声も、たくさんいただきました。
一人ひとりはささやかな私たちの力ですが、少しでも大きな力に変えて、ご来場いただいた皆様に、そしてこの横浜の地から東北に向けて元気を贈りたい。心から、そう願います。
幻となった3月20日の演奏会のプログラムに記していた言葉を、新たな思いを込めてもう一度。
「今日のメインは『永遠の生命』という名を持つ曲です。
今この瞬間も苦しんでいる方々に思いを馳せ、
その希望に満ちたメロディに、
私たちの思いを乗せて、今日は演奏したいと思っています」
<募金総額>
166,571円の募金をいただきました。
頂きました募金は、日本クラシック音楽事業協会「こころの復興音楽基金」に全額寄付いたしました。
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